どうも、パスタです。
今回は森田芳光監督作「家族ゲーム」のレビューです。(ネタばれ注意)
この映画は、家族の団欒場面(たとえ他所の家の家族であっても)の撮影が徹底して平面的に作られています。
しかし、登場人物がマンツーマンになるとそれまでの平面的撮影から一転して立体的な撮影に変わります。
これは、現代に置ける家族間を一種のキュビズム化として風刺していると考えられます。
ここで言う家族間のキュビズム化とは、両親と子供達のコミュミニケーション不足だと思われます。
その証拠に、主人公の沼田茂之と兄の慎一は食事シーンの時両親とは余り会話をしません。また、両親も成績や進路の話ばかりで雑談というものがありません。
このある意味事務的な会話は、家族間が冷えきっている描写ともとれます。
そう考えると、車の中で会話をする沼田夫妻も、相当仲が悪くなっているのかもしれません。
しかし、慎一のガールフレンドである山本美栄子の家庭は、確かに平面的な撮影ではありましたが、食事の際は会話が弾み、テーブルはちゃぶ台です。
この事から推測すると、山本家はまだ立体的な家族(家族の仲が良い)という事になります。
この二つの家族の撮影は、高度経済成長の真っ直中にあった日本の家族を皮肉って風刺しているのかもしれません。
余談ですが、家庭教師の吉本勝が何故船に乗ってやってきたのかが非常に気になります。(笑